モルタル外壁の塗装|ひび割れ補修と塗料選びを職人が解説

費用・相場

モルタル外壁はセメントと砂を混ぜた左官仕上げの外壁で、築20〜30年以上の住宅に多く見られます。サイディング外壁と異なり、塗装時の注意点が多く、手抜き工事が起きやすい素材でもあります。

私は25年間、モルタル外壁の塗装を多数手がけてきた一級建築塗装技能士です。この記事では、モルタル外壁特有の問題点と正しい施工方法を解説します。


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モルタル外壁の特徴と劣化の仕組み

モルタルは施工後に乾燥・収縮する性質があるため、時間が経つとひび割れ(クラック)が発生します。これはモルタル外壁の宿命とも言えます。

ひび割れの種類:

  • ヘアクラック(幅0.3mm未満):軽度。シーラーの浸透で対応可能
  • 構造クラック(幅0.3mm以上):要補修。雨水が浸入するリスクあり
  • 爆裂(ポップアウト):内部の鉄筋が錆びて膨張し外壁が破裂。要緊急対応

モルタル外壁の塗装前に必ずやること

① 全面打診調査

塗装前に外壁全面をハンマーで叩いて「空洞音(ポコポコという音)」が出る箇所を確認します。空洞音が出る部分は、モルタルが下地から浮いていて剥落の危険があります。この調査を省く業者には注意してください。

25年の経験で: 「見た目は問題なさそうなのに打診すると広範囲に浮いていた」というケースを何度も経験してきました。特に築20年以上のモルタル外壁は必ず打診調査を行ってください。

② ひび割れ補修(クラック補修)

ヘアクラック(0.3mm未満)は弾性シーラーを刷り込むことで対応できます。構造クラック(0.3mm以上)はVカット(溝を広げる処理)を行ってから、シーリング材で充填します。

手抜き業者がよくやること: ヘアクラックを無視して塗装してしまうケースが非常に多いです。塗膜で覆われても内部のクラックは進行し続け、数年後に塗膜ごと剥がれてきます。


モルタル外壁に適した塗料

弾性塗料(強く推奨)

モルタル外壁には通常の硬質塗料より**弾性塗料(伸縮性のある塗料)**が適しています。弾性塗料はゴムのように伸縮するため、微細なひび割れが発生しても追従して雨水の浸入を防ぎます。

弾性塗料の種類:

  • 単層弾性塗料:1回塗りで厚膜が得られる
  • 複層弾性塗料(弾性リシン・スタッコなど):模様付け・厚膜で高い防水性
  • 微弾性フィラー+上塗り:下塗りに弾性、上塗りに通常の塗料を組み合わせる

おすすめの組み合わせ(現場で実績のある方法)

基本的な組み合わせ:

  • 下塗り:微弾性フィラー(シーラーより厚みがあり、細かいクラックに対応)
  • 中塗り・上塗り:シリコン塗料またはフッ素塗料

ひび割れが多いお宅向け:

  • 下塗り:弾性シーラー
  • 中塗り:弾性フィラー
  • 上塗り:シリコン塗料またはフッ素塗料

モルタル外壁の費用相場(神奈川県・30坪)

モルタル外壁はサイディングより下地処理に時間がかかるため、やや費用が高くなります。

工事内容費用の目安
一般的なシリコン塗装80万〜115万円
弾性塗料仕様90万〜125万円
ひび割れ補修多数+弾性仕様100万〜140万円

モルタル外壁の見積もりチェックリスト

□ 打診調査(全面)を行うか
□ ひび割れ(クラック)補修の方法が記載されているか
□ 下塗りに弾性シーラーまたは微弾性フィラーを使用するか
□ 「弾性塗料」か「通常塗料」かが明記されているか
□ 浮き・剥離箇所の補修が含まれているか

🔍 モルタル外壁の経験が豊富な業者を選ぶポイント

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まとめ

モルタル外壁の塗装で最も重要なのは「下地処理の徹底」です。打診調査・ひび割れ補修・弾性塗料の使用という3点が揃って初めて、長持ちする塗装になります。

「安い見積もり」の背景にこれらの工程省略が隠れていることが多く、数年で再塗装が必要になるケースが後を絶ちません。


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